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2025/06/21
食べもの

Framboise フランボワーズ

Bonjour !

今回は、フランスで味わって頂きたい果物の中から「Framboise フランボワーズ」をご紹介します。

皆様は「Framboise フランボワーズ」はご存知でしょうか。こんな果物です。

 

 

Framboise フランボワーズ
ふんわり真っ赤な果実「FRAMBOISE フランボワーズ」♪

お皿いっぱいの「Framboise フランボワーズ」はパリのマダム宅のキッチンで撮影したもの♪ 手前にFraise フレーズ(苺)も少し並べてあるけど見分けはつくかな。真っ赤な果物は見ているだけでもテンションがあがります♪いつも何かしらフルーツが置いてあるマダムのキッチンは、それだけで幸せ気分になれる私の大好きな場所です。

 

 

パリに住み始める前までの私にとってFramboise は馴染みのない果物でした。だから、お菓子作りのレシピの中にFRAMBOISEがあると「これはラズベリーとは違う果物かな」と混乱したものです。フランス語で「Framboiseフランボワーズ」と呼んでいる果物を英語では「Raspberry ラズベリー」といいます。だから、どちらも同じ果物のことです。

 

 

Framboise フランボワーズ
ランジス市場で撮影した色んなベリー類

「Raspberry 」と書きながら、英語の場合は発音をしない「P」が単語に含まれていることに気づいて・・・なぜだろう?と語源が気になりましたが、脱線せずに「Framboise」の話へ戻ります。さて、「Framboise フランボワーズ」について。

 

 

「Framboise は、フランスではとっても馴染みのある果物です。マルシェ(市場)やスーパーにも並びますし、フランス菓子の飾りだったり、材料だったり、ジャムやアイスクリームとしても必ずあるフレーバーです。

 

 

1枚目の写真のように、ホームステイ先のマダムの食卓にもデザートとしてよく登場します。このようにフランスでは新鮮なものをサッと洗って食べる機会が沢山あります。

Framboise フランボワーズ
新鮮な「Framboise フランボワーズ」が豊富に出回るフランス。マルシェでも人気♪

日本で「ベリー類の果物は何が浮かぶ?」と質問されたら「Fraise フレーズ(苺)」が真っ先に浮かぶことでしょう。もし同じ質問をフランスでしてみたら、Fraise (苺)よりも Framboise (木苺)の方が頭に浮かぶのではないかと私は思います。それくらいにフランスでは親しみある果物です。

 

 

果実は「ふわふわ」と柔らかくて、愛らしい丸みある形状。潰れやすくてデリケート。

 

Framboise フランボワーズ

渡仏する前までは酸っぱいイメージと種が口に残るイメージがありました。それが、実際に食べてみると「とっても甘みが強くて美味しい!」。そんな発見をしてからは、パリでプロ職人(パティシエ、ブーランジェ、レストラン関係の方)をアテンドさせて頂くときにはマルシェへ立ち寄って「せっかくなので食べてみてください!」と試食して頂くようにしたものです。

 

 

フランスのマルシェにFramboise が豊富に並ぶのは夏!4月中旬(温室)に市場に出回りはじめて、6月頃からが旬。露地栽培のものが10月頃まであちらこちらで販売されます。

 

Framboise フランボワーズ
多品種ありますが6月~10月が旬♪初夏マルシェはこんな感じ

【Framboise フランボワーズ(木苺)】 とは *Larousse gastronomique参照

フランボワーズ(=ラズベリー)の果実は、バラ科の野生の木苺で、山土の下草に自生します。主に Val de Loire(ロワール渓谷)や(vallée du Rhône)ローヌ渓谷の緑地帯が産地で、野外またはハウス内で栽培されています。

 

 

フランボワーズは傷みやすい果物で、日持ちはしません。カロリーは低くて(100g当たり40Kcal)、カルシウム、鉄分、リン、ビタミンが豊富な果物。資料によると18世紀に改良されて、20世紀になって多く出回るようになったそうです。

 

 

Framboise フランボワーズ
これは全部フランボワーズ!品種違いで色々あります。

苺や梨、葡萄などにも品種があるように「Framboise 」にも品種が色々あります。Framboise はトゲがある植物なので、実を摘むときには気を付けてないといけません。果物の起源について調べていると、古代人たちは「Framboise フランボワーズは神の介入によって誕生した果物」だと信じていた逸話が見つかりました。

 

 

【ギリシャ神話とFramboise フランボワーズ】 

ギリシャ神話に出てくる la nymphe (ニンフ・水の精)が幼いジュピターのためにFramboiseを摘んでいたときに指をトゲで刺してしまったことから、それまでは白い実だったものが赤くなって誕生した果物とされていたそうです。

Framboise フランボワーズ
友人宅へ出かけるときの手土産に使います♪

 

 

Framboise フランボワーズ
ササっと洗うだけで食べられる手軽さがイイ♪
Framboise フランボワーズ
容器に入れただけなのに、素敵に見えてしまう魔法の果物☆

フランスを代表する果物のひとつFramboiseフランボワーズは、美味しいだけではなく、愛らしい名前とカタチも魅力。輸入品もオススメなので機会があればフランス品種を召し上がってみて頂きたい。そんな想いから、店舗のカフェメニューにフランボワーズを使ったパフェをご用意しました!近くにいらっしゃったときは、ぜひ、お立ち寄りください♪ 

→ Week-end Parfait 週末限定パフェ

→ Week-end Parfait 週末限定パフェ Part2

 

 

フランボワーズは、色々な用途で使われています。お菓子やビストロのデザートなどの写真が沢山あるので、またの機会にご紹介させて頂きます。どうぞお愉しみに♪

 

Framboise フランボワーズ
パリのカフェメニュー
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