Blogizumiブログ
- 2025/07/01
- 食べもの
- フランス文化
パリのクレープ屋【Crêperie クレプリ】のあるエリア
Bonjour ! さて、ここでは izumiブログ「フランスに行ったら食べたい、本場の味 crêpe クレープ」の続きとして「クレープ屋さんのあるエリア」について ※システムの関係で8月公開の記事
先のブログはコチラ → フランスに行ったら食べたい、本場の味 crêpe クレープ
おいしいクレープ屋さん【Crêperieクレプリ】があるエリア
フランスには、先のブログでご紹介したようにクレープ専門のレストラン Crêperie(クレープリ)でいただくCrêpe クレープもあれば、屋台のような店構えの店舗でテイクアウトしていただくクレープもあります。
フランス語で、クレープは「Crêpe」。クレープ専門を表す時は Crêperie クレープリ。なんとなく「レー」を伸ばして「クレープリー」といいがちですが、クレプリの方が実際には近い発音かも知れません。Crêperieの綴りは「e」 の上に飾りのような記号がつきます。フランス語ならではの愛らしい見栄えのある特徴的な単語です。
専門店 Crêperie のメニューではナイフとフォークを使って味わう食事メニューが豊富。一方で、手軽に食べ歩きできるファストフード的なクレープも十分に美味しい♪ どちらにも良さがあるので、いずれも味わっていただきたいクレープ! それぞれ、どんなエリアに店があるのかを紹介していきます。さて。
ファストフード感覚のクレープは若者の街で
まずは、フランスでファストフードのような存在であるテイクアウトのクレープ屋さんについて。
駅前や歩道の脇にある屋台のようなお店が多いです。こちらの写真のようにカフェの一角に窓があって、食べ歩き用にクレープを焼いている店もあります。
このようなテイクアウト用は、エリアでいうと、学生街であるカルチエラタンと呼ばれる地区や若者に人気のスポットに多くあります。他には、観光客が多い場所や駅を出てすぐの場所にあります。
クレープと一緒にホットドッグやサンドウィッチも売っていることが多く、若者の小腹を満たしてくれる気軽なファストフードの感覚。テイクアウトのクレープは、三角形に折りたたむスタイルで、日本と同じようにくるくると紙に包んで渡してくれます。
どうしても食べたくて「家に持ち帰ってから食べたいのだけど・・・」と注文をしたことがありました。すると、優しいフランセがアルミ箔を大きく広げてアツアツのクレープ全体をぐるぐる巻きにして手提げ袋に入れてくれました。持ち帰ると焼きたてのパリっとした生地感ではなくしっとりしたけれど、保温はバッチリで美味しかったです。
クレープ本場の味をクレープ発祥の地(=ブルターニュ地方)の雰囲気の中で味わいたいのなら、モンパルナス駅の周辺へ行こう!
クレープ専門店のレストランはクレープリーといいます。こちらは、ブルターニュ地方からの電車が到着するモンパルナス駅の周辺に多くあります。
パリには、地方から到着する駅がいくつかあって、それらは到着する電車がつづいている方角によって駅がわかれています。つまり、東、西、南、北からパリへ向かってくる方角によって駅が分かれているということです。そして、ブルターニュ地方からやってくる電車が到着するのが「モンパルナス」という名前の駅。
Bretagne ブルターニュ
ブルターニュとは、フランスの北西端の旧地方名。英仏海峡と大西洋に突き出している半島のことを指します。歴史的に特有の文化がある場所としてフランスでは知られています。一番最初にできた親友と呼べるフランス女性 LENA(レナ)の出身もブルターニュ。彼女からも特有な文化がある地域だときいています。
パリ人をパリジャンと呼ぶように、ブルターニュ出身の方の呼び方もあって「ブルトン」といいます。レナがブルターニュ特有の文化の話をしてくれるときには「私はブルトンだからね」と笑顔で話してくれます。
ブルターニュ地方の名物が「クレープ」
ブルターニュといえば「バター」も有名。ブルターニュ地方を代表するクレープの味付けには、バターのおいしさも欠かせません。具材の調理にも自慢のバターが使われます。
フランスのバターと言えば、エシレバターを皮切りに「発酵バター」が日本でも知られるようになりました。日本で買えるフランスのバターもだんだん増えて、人気のボルディエのバターも見つけられるようにもなってきましたね。
→ おいしいバターのある暮らし(後日リンク)
パリのお勧めクレープリー「Josselin(ジョスラン)」
おいしいクレープを求めて出かけたいパリにあるお勧めクレープリーは「Josselin(ジョスラン)」。ブルターニュ人(ブルトン)が作る本場の味をいただける店は人気店。普段は行列をしないフランス人たちも、ここは特別。並んではいることも珍しくありません。
私がLENA(レナ)に教わって、Josselinを一緒に訪れたのは2000年頃(20年以上前)。当時から今も変わらない繁盛店は、具材の種類も豊富だから飽きない。店内はブルターニュ文化が感じられる雰囲気。パリジャンに愛される名店になっているのも納得します。
和気あいあいとして雰囲気で食べられる素敵なお店です。アテンド仕事をさせて頂いたときには、日本から来られるシェフ・パティシエの皆さまとご一緒したり、日本から遊びに来た友人らと出かけるには安心のクレープリー。パリ生活中にもクレープが食べたくなったらココへ向かうことが私は多いです。
少し話が変わりますが、フランスにいると、フランス人たちが食事の時間を大事にしていることが感じられます。これはきっとフランス料理が無形文化遺産に登録されたことに繋がる精神のように思えることで「食事を気分よく食べる行為は人生の楽しみ」として大事にしていることだからでしょう。
Josselin ジョスランには「 CONVIVIALITE」 という単語が持つ意味(=和気あいあいとした雰囲気)が広がっているレストラン。食事が美味しいということも当然のこととして関係してありますが、仲間と出かけるといつも楽しい時間が広がる素敵なクレープリー。味の魅力もありますが、その場所の雰囲気も素敵な場所です。
こんな雰囲気を日本でも同じように伝えてくれている素敵なクレープリーが東京にもあります。名店なのでご存知の方も多いと思いますが「ル・ブルターニュ」さんです。次回は、こちらの神楽坂店へ出かけたときのエピソードをご紹介します。では、次回もお楽しみに♪ Bon appétit!
クレープに纏わるBlog投稿には、クレープを食べるフランスの行事「Chandeleur(聖燭祭)」にちなんで、crêpeにまつわるエピソードや簡単レシピもご紹介しました。良かったら、こちらもご覧ください → フランスの定番おやつは、焼き立ての Crêpe クレープ♪ 2月2日は Crêpe クレープの日!

