Column商品コラム
- 2022/06/18
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フランスの地方菓子【 Calisson カリソン 】について
Bonjour !
今回はフランスの地方菓子【 Calisson カリソン 】のご紹介です。
パリでは見かけることは少ないですが、フランス人なら誰でも知っている有名な地方菓子のひとつです。フランスのプロヴァンスではよく見かけるものですから、地方によっては馴染みのあるお菓子ともいえるでしょう。
このようにフランスで「Calisson 」といえば「南フランスのプロヴァンス」
その中でも、特に Aix-en-Provence(エクス=アン=プロヴァンス)の銘菓として知られています。地方名のカタカナ読みを「エクス=アン」と書きましたけれど、発音するときは「エクス」と「アン」をつないで「エクサンプロヴァンス」といいます。

パリにある百貨店の地方菓子売り場にも【 Calisson カリソン】は必ず置いてある銘菓です。南フランスの街では、あちらこちらに並んでいる定番だから自然と目にする機会が増えます。
きっと、旅行先の思い出として懐かしいと思われる方もいらっしゃることでしょう。
私自身、南フランスからのお土産に受け取ったことが何度かあります。そのときのエピソードを izumi Blog に投稿したときに【Calisson 】に触れていて、振り返ったら2回もありました。
→ お土産はフランス地方菓子 Calisson カリソン(2019/01/08)
→ フランス プロヴァンスからのお土産 Calisson カリソン(2018/11/12)
さて、【 Calisson カリソン 】とは
特徴的な形をしているお菓子。「丸みのあるひし形(唇のような)」をしています。フランス語では navette ナヴェット と表現しますから「舟形」という表現が一番よいでしょうか。
表面は艶のある砂糖がけがしてあり「白色」が印象的な一口サイズのフランス菓子(違う色のものもありますが白色が主流)。
黄色っぽく見える生地の部分は「アーモンド」をすり潰したものに「メロンやオレンジの砂糖漬け」を混ぜ合せてペースト状にしたもの。原料とする香り高い果物とアーモンドの美味しさが味わいの魅力です。
食感は柔らかくて、しっとりした生地。歴史は古く17世紀ごろから作られているといわれています。特に Aix-en-Provence(エクス=アン=プロヴァンス)の銘菓として知られる伝統菓子です。
さて、プロヴァンス地方はどこかというと

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良かったら【商品コラム】もご覧ください。18個分の説明だから長編です。ちなみにプロヴァンス地方は後編の中にあります。フランス旅行気分でご覧になって頂けますと幸い。
こちらのフランス地図の中で「プロヴァンス地方」に注目すると今回のテーマ【 Calisson カリソン 】がモチーフになっているのが見てわかるでしょうか。

地中海岸に広がるこのあたりは冬でも暖かい気候で南国らしい雰囲気。ときおりミストラルと呼ばれる季節風が吹き荒れることでも知られています。Provenceと言えば、ラべンダー畑も有名ですね。
当店の定番商品「ヌガー・ブラン」「ヌガー・ノワール」限定数販売中の香り高い「ラヴァンダン(ラベンダー)はちみつ」も、こちらの地方から届いています。

【 Calisson カリソン 】の特徴
・「舟形」丸みのある、ひし形(唇のような)
・上面の砂糖かけ(白色のままのものが基本)
・アーモンドと 果物の砂糖漬けを混ぜてペースト状にした生地
・砂糖漬けの果物の種類は「メロン」が主流(他の果物を使うものもある)
・製造元によっては、オレンジ水(オレンジフラワー)を使って香りづけをしてあるものもある。

果物の砂糖漬けのことをフランス語では「 Fruits confits(フリュイコンフィ)」と言います。こちらもプロヴァンスを代表する名産品です。
・Fruits フリュイ(「果物」の意)
・Confits コンフィ(「漬ける」の意)
どんなものかというと

ピカピカした果物を見ると「いや~かなり甘そう!」そんな想像をしてしまうのではないでしょうか。私の場合はそうでした。けれども! なんと、これが見た目と違っていて美味!初めて食べたときは驚きと感動でした。
「果物本来の味と香りがする!」「実に美味しい!!」
そして、この Confits の中で「メロンのコンフィ」を原材に使っているのが【 Calisson カリソン 】です。

【Fruits Confits フリュイ・コンフィ】というものは、メロン、アプリコット(あんず)、パイナップルなど、いろいろな果物からの作られています。詳しく知ると貴重で高価なものになることに納得させられます。だから、
メロンの砂糖漬けを原材料に使う【Calisson カリソン】も貴重な銘品と言えるでしょう。
【Fruits Confits フリュイ・コンフィ(果物の砂糖漬け)】も伝統のあるフランス地方の銘菓です。高級砂糖菓子として知られるマロングラッセをイメージされるとわかりやすいでしょう。こちらも奥が深いので、またの機会にご紹介いたします(後日リンク)。

カリソンといっても、原材料(アーモンドの違い、果物の違い)や製造元によって「食感」「味」「香り」に大きな違いがあらわれます。たとえば、
南フランスでよく使われている独特な香料「オレンジフラワーオイル(オレンジ水)」があります。カリソンにもよく使われていますが苦手な人も多いので、当店は使用していない「カリソン」をご用意しています。
今回、ここでは触れませんでしたが【Calisson カリソン】の名前の由来には素敵なお話があります。そちらのご紹介は、またの機会に♪(後日リンク)
ではまた A bientôt !