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- 2021/04/14
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【スズランキャンディー】5月1日「幸せを運ぶスズランの日」とは
※スズランの日が広まることを願う気持ちはパリで企業した2002年当時から今も変わっていません。こちらは手帳【mémoire vive2006】文章の再編集よりblog掲載させて頂きました。
5月1日【幸せを運ぶスズランの日】とは
フランスで5月1日に “スズランを贈る” 習慣がある5月1日のこと
5月1日といえばメーデー(フェット ドゥ トラヴァイユ:la fête du Travail)で、フランスでは祝日です。例年、労働組合が全国各地でデモ行進を繰り広げますが、フランスにはもう一つ、5月1日に「幸せな気分になれる伝統的な習慣」があります。
この祝日は、誰もが道でスズランの花 “ミュゲ:Muguets ”を売ることが許されるので、街のあちらこちらにスズラン売りが現れます。
勿論、道だけではなく、
パリだけで1200店(2006年当時)とも言われる沢山の花屋は、スズランのブーケや鉢植えでいっぱいになって、香り豊かな美しいウィンドウが広がります。
この時期のフローリストは一年で一番の忙しさ!
なぜなら、ここフランスでは、「5月1日にスズランを贈ると、贈られた人が幸せになれる」という言い伝えがあって、大切な人(家族、恋人、友達)に感謝を込めて “スズランを贈る日” でもあるからです。
「森の鈴」とも呼ばれる可憐な白い花を咲かせるスズランは「春の象徴」。
そして、「幸せと愛を運ぶ花」。
今も大統領官邸が住むエリゼ宮には、ランジス市場(卸売市場)から恒例のスズランが大統領夫妻に届けられています。なんだか、その様子を想像するだけでも笑顔になれませんか。
このようなことを知ってから、この素敵な習慣が日本でも広まることを願うようになりました。
当店では、オープン当時から5月にはスズラン柄のラッピングやスズランの花をお配りするなどのプチイベントを行いながら、フランスのスズランを贈り合う習慣をお伝えさせて頂いております。
今年はこちらをご用意いたしました。お求めはコチラ→ Muguet スズランキャンディ
オリジナル手帳にスズランの日のことを書いて制作したのは2005年(2006年用の手帳として、「パリのJUNKU(パリのジュンク堂)や東京青山ブックセンターなどで販売して頂きました)。
少しずつでも、
日本にもフランスの素敵なスズランを贈る習慣が広まると嬉しいものです。
スズランの日の起源をフランス人に尋ねると「幸せもスズランの花のように貴重だからだよ」という素敵な答えを友人が教えてくれました。そして、更に詳しく調べてみました。
歴史をひもとくと、その起源は1560年まで遡ります。
◆スズランの日の起源
起源は1560年。当時10歳だった後のフランス王シャルル9世が、母であるカトリーヌ・ド・メディシスと一緒にSaint-Paul-Trois城の庭を散歩していました。そのときに、
シャルル9世は、最後に摘んだスズラン花を「幸運を運ぶ花」として母からプレゼントされました。そして、その翌年(1561年)の同日、
シャルル9世が宮廷の女官たちにスズランの花をプレゼントしました。この時に「毎年スズランを贈ることにしよう」と彼女たちに話したそうです。
この出来事が、5月1日にスズランを贈る習慣の始まりになったそうです。
※もう少し詳しい「スズランの日の起源」ブログはコチラ → 【スズランキャンディー】「幸せを運ぶスズランの日」の起源とは
パリでは、花屋だけでなく街角のスーパー、お菓子店(パティスリー)やパン屋(ブーランジュリー)のウィンドウにもスズランの花が飾られます。
写真にはありませんが、スズランをかたどった砂糖菓子やチョコレートも並びます。そして、お菓子で作られたスズランも幸せを運んでいきます。
“幸せを贈る日” があるとは、なんて素敵な習慣なのでしょう。
この日、私も大切なパリの方々に、幸せを運ぶスズランの花を届けに行きました。
こんな気持ちは日本の生活の中でも忘れないようにしていたいと思っています。
すずらんの花言葉:「ずっと前から好きでした」
パリのフローリストから教わった話では、スズランは、贈る日(渡す日)が大切!だそうです。
「幸せを届けるなら、5月1日の当日に贈る」これが大事なことだそうですよ。
さぁ、今から「5月1日にプレゼントをする幸せの準備」を愉しみながら4月を過ごしましょう~♪
Bonne Fête !
スズランに纏わるブログ
→ 【スズランキャンディー】5月1日「幸せを運ぶスズランの日」とは
→ 【スズランキャンディー】5月1日「幸せを運ぶスズランの日」の起源について