Blogizumiブログ
- 2020/10/05
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nougat ヌガー
Bonjour !
今日はnougatヌガーの話です。当店のNougat ヌガーを召し上がったことはございますか。
現在ヌガーの販売時期は冬季だけです。数年前より季節限定にさせて頂いております。その理由は、湿度が高くて猛暑が続く日本の夏ではフランスの様に品質が保持できなかったから。
リピートしてくださるファンも多くいらっしゃるヌガー。できることなら通年ご提供させて頂きたい商品ですが、美味しくお召し上がり頂くため、ご了承ください。
さて、私自身もヌガーのファン!夏の期間にも味わいたい!そんな思いから「ヌガー・アイス」をご用意しました。リッチなヌガーがふんだんにはいった贅沢アイス。高価な仕上がりですが、ご満足いただけると思います(再改良版2020年新商品)。自慢の味に完成しました。
https://www.lesabeilles-minamiaoyama.jp/product/?ca=4

さて、話をヌガーに戻します。
私がパリに住み始めたのは1999年9月。当時の私はnougatヌガーというお菓子について「歯につく」「白くて甘い」イメージしかなくて、正直そんなに興味はありませんでした。
その後、日本を代表するパティシエたちのアテンド仕事をきっかけに、プロの養蜂家が営む【Les Abeillesレザベイユ】の店主との出会って「本物のハチミツ」に感動。それから暫くして、Nougatヌガーを初めて食べたときには、想像と違った美味しさに目からうろこ。
「私が知っていたハチミツやヌガーはいったい何?」

と~ってもハチミツの香りが豊かで、アーモンドがこれまた美味!
「歯につかない」!と~っても口どけが良いことに驚きました。これがヌガーなのか!

まず初めにご紹介させて頂きたいことは、「Nougatヌガーは、同じ呼び名のお菓子であっても、発展した国や地方で様々な特徴があるもの。だから見た目が同じでも、大きな違いがある」こと。
ぜひ、ヌガーを食べ比べて頂きたい!
召し上がっていただけたら、きっと、その違いを分かっていただけることでしょう。
当店のヌガーの種類を正確に表現をしますと「nougat au miel ヌガー・オ・ミエル」という種類。miel ハチミツたっぷりなところが特徴の逸品。

異なるヌガーが存在している中から厳選したヌガーは「プロヴァンス産のラヴェンダーハチミツ」「中に入れるナッツは、プロヴァンス産のアーモンドだけを使った伝統製法のもの」。
正直、フランス国内の中でも高価な種類になります。それは何故かというと、天然ハチミツはプロヴァンスのラベンダー(最高級)であり、その含有量が非常に高いから。当店のお客様ならハチミツが貴重品である(ミツバチにしか作り出せない特殊な自然食品)ことは既にご存知ですね。

最近、フェーヴの画像をアップしながらフランス菓子の紹介を始めました。そのリンクのページへヌガーのことを少し載せたときの写真です。https://www.instagram.com/la_ruche_officiel/
ご覧のとおり、ヌガーにはアーモンドのモチーフがついています。
ヌガー自体の歴史やルーツとしては中央アジア、中国といわれていてシルクロードなどを経てヨーロッパに伝わり、その過程で様々なヌガーが各地で発展したといわれますが、他にはメソポタミヤ時代に遡る記述もありました。とにかく長く愛されていることに間違えはありませんね。
インスタにも書きましたが、フランスで初めてヌガーが作られたのは16世紀。

お菓子の呼び名については、フランスでは次のように言われています。
古代プロヴァンス語でクルミのお菓子をnogatといったそうです。そして、その語源となっているのはラテン語nux。こちらがクルミの意味。現在のヌガーは、アーモンドとハチミツを使いますけれど、昔は、ハチミツとクルミを使って作っていたそうです。その糖菓がルーツとなっていることから、その頃の呼び名「nogat」が語源となったと言われています。ちなみにフランス語でクルミのことは「noixノワ」といいます。
昨年購入したフランス書籍にヌガーの説明ページがあって、そこには「Le nougat, c'est pas de la noix!」=「ヌガーは、クルミではない!」とのタイトルが書いてありました。これをみて、クルミが語源となっていると言われている証からだろうと思わされました。
ヌガーの魅力の続きは、またの機会に。種類は、白色、黒色、2種類あります。
まずはご賞味あれ♪ Bonne dégustation ♪

