Blogizumiブログ

2020/05/04
フランス文化

フランス人は料理をシェアしない

Bonjour !

今日は、「みんなの暮らしオンライン連載「フランス人家庭の食卓」」の中で書き切れなかったことの続きです。*GW明けの公開後にリンクします

「フランスでは毎日コース料理なの?」というところに一品ずつ味わうコース式(フランス式)料理を食べていることについて書いています。

そして、この食べ方を続けていたときに芽生えた感覚があって紹介したかったので、その感覚のことはこちらのblogに書くことにしました。長くなりそうだったのでね。

渡仏前の私は、友人と食事に出かけてメイン料理に違うものを選んだ時は、お互いにちょっとずつ交換して食べることを楽しめていました。フランス人は料理のシェアを嫌がるときいたことがありましたけど「マナー違反」のように理解していました。

だけど、毎日1品ずつを順に味わう仕方(コース式)で食べる習慣を続けていた生活の中で感じたことがあったので、今日はその話です。

それは、このフランス流の食べ方に慣れるてくると、途中で違う味が口の中で混ざることを嫌う感覚が芽生えてきたということです。

フランス人は料理をシェアしない

この感覚の変化はすぐには起きなくて、滞在2年目ごろからです。つまり、日本食を食べずにフランス人と同じように生活し続けた一年後のことです。

私自身が変わったことで「あぁ、この感覚だから嫌なのかな」と腑に落ちました。

「フランス人は普段から一つずつ料理を味わって食べている。だから互いにシェアする習慣は当然なくて、味の違う料理を途中でわざわざ口の中に混ぜる不快なことへの欲求は起きないだけ」ということではないだろうかと今は思えています。

フランス人は料理をシェアしない

「それはマナー」と言われたら「マナー違反だから嫌なのね」とそのまま受け止めたでしょう。だけど今は、ただシェア欲求が湧かないだけだろうと私は思っています。

パリに住み始めて間もないころ、新生活の報告を兼ねて、長年パリに住んでいた仕事場の上司と食事に出かけたことがありました。

メイン料理はそれぞれ違うものを頼んだので「こちらも食べますか」と声をかけたら、その行動が日本的で懐かしかったらしく「日本だと確かに良くシェアするよね。フランスはシェアしないし嫌みたいなんだよ。僕は日本人だから平気なんだけどね」と言われました。

この時は、自分では全く日本的な行動ということに気づけないことや、フランスの常識と日本は違うものが色々あると知らされました。尋ねた理由の説明は「多分、味が違う・ソースが混ざることを嫌うからじゃないかな」とのことでした。

当時の私は、自分自身が日本のことしか知らないし経験していなかったから味が混ざっても平気だし、答えを聞いても「嫌な感覚になる」という感じがピンこなかったのです。言い換えれば、その感覚自体が自分の中に存在しないから理解できない状態。

フランス人は料理をシェアしない

ホームステイ先で一緒に生活していた仲良しの息子に「これも食べてみる」と声をかけたら、ちょっとびっくりされて「えぇ?要らないよ。自分の料理があるから」と。

たまたま「いらない」と言われたというより、断られた感もあったので質問。

「友達と食べ物を交換することはないの?」と聞くと「自分が食べたいものを選んでいるし、味が混ざるからしないよ」と言われました。

確かに味が混ざる。それって、そんなに嫌なこと?いろんなものを食べてみたいとか、ちょっと味見したいとは思わないのかな?とかの疑問も残りました。それが、

不思議なことに、毎日マダムの家で1品ずつのコース食べて過ごしていたら、自分の感覚が変わってきて「味が違うものを途中で食べたくない」と思う感覚がわかるようになりました。

フランス人は料理をシェアしない

マナーもあるかも知れませんが、彼らは気取っているわけでもなく、恐らく、普段の食生活のスタイルから自然と不快に感じるだけのことではないだろうかと思うようになりました。これは、私自身がそうなったからの解釈ですけどね。

フランス人は料理をシェアしない

この感覚を体験してからは、長年パリに住む日本人の友と食事に出かける時でもシェアしないことが普通になっていて、フランスにいる時は食事の仕方もパリジェンヌ。もし、それも食べてみたい~と思ってしまいそうなときは、気持ちがブレないように同じものを頼むことにしています。まぁ、日本なら分け合ってシェアしますけどね。

また他に、ドレッシングのことやデザートのことも連載に書き切れなかったので、izumi-blogに書き足していく予定です。よかったらお楽しみください。

Bonne journée a tous 

フランス人は料理をシェアしない