Blogizumiブログ
- 2026/10/24
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【フランス養蜂体験記⑥】「仲間になりたい!」その一心で探した自分にできること。
Bonjour ! 前回は、ミツバチを落ち着かせる「燻煙器(アンフュモワール)」の仕組みや、陽気なムッシューたちが見せてくれた「煙の輪っか」の楽しいエピソードをお届けしました。
→ 【フランス養蜂体験記⑤・後編】プロの道具!燻煙器(アンフュモワール)と素敵なムッシューたち
こんな風に彼らとコミュニケーションがとれるようにと願って、私が取り掛かったのは、邪魔にならないように皆の仕事をよく観察して動くことと、自分に出来ることや役に立てそうなことを考えて見つけることでした。
今回は、現地での作業中、私が自ら買って出た「ある大切な役割」と、それによって一気に縮まった仲間との距離についてお話しします。
30kg以上もある重い巣箱を何箱も運ぶ養蜂の現場
160cm程の私では、彼らと同じペースで力仕事をするのにはどうしても限界がありました。
「このままでは、ただのお客さんになってしまうし、作業の足を引っ張ってしまうだけになってしまう……『仲間』として認めてもらうために、自分にできることは何だろう?」
そう考えながら、自分に出来る仕事を探していました。
初日の朝、拠点となる倉庫で養蜂着に着替えて、作業場へ車で移動し、作業を終えて一度倉庫へ戻ってきたときのこと。ここまで過ごして分かったことがありました。
それは、広大な養蜂場(野外)にはトイレがないということ!
そのため、毎朝全員が集まり、一日の作業の拠点となる倉庫の環境を整えること、そしてお昼ご飯を食べて午後の準備を整えることがとても重要だったのです。「自分自身も必ず毎日使う場所だし、綺麗な方がいい」 「力仕事で貢献できない分、みんなが気持ちよく仕事に出かけられる環境を作ろう!」
そう心に決めて、一緒に過ごさせていただける感謝の気持ちと「仲間になりたい」という思いを込め、毎日トイレの掃除をさせていただくようお願いしました。
ランチタイムに伝えた、私の「想い」
そして、昼ごはんの時間には「どうして、養蜂作業をしたいと思ったのか」について、ムッシューたちに話をしました。
私は2002年からフランス産の天然ハチミツを日本へ紹介・販売しています。養蜂についての知識は専門書を読んだり、パリのハチミツ専門店の店主(養蜂家)から教わったり、彼の養蜂場の見学をさせていただく機会はありました。けれども、フランスの養蜂場で実際に作業を体験したことがなかったので、ずっと挑戦してみたいと思っていました。
ちょうど一年前、ムッシューたちが働いている会社にその想いを伝えていて、今回ようやく実現できたのです。
「人の手がかかわっていない食べ物は、ミツバチが創り出すハチミツが最後のものだと思う」
そう私に語っていた恩師(パリの養蜂家ジャンジャック・シャクマンデス氏)の意思を受け継いで、Les Abeilles(レザベイユ)のブランドを守りながら今に至っています。
だからこそ、当店「Les Abeilles」のハチミツに関わってくださっている現地のみなさんに直接お会いしたかった——。
その想いを伝えることができ、一気にチームとの距離が縮まりました!
小さな作業から生まれた、本当の信頼関係
「仲間にいれてもらうために、自分にできることを探すこと」。
それがどんなに小さな作業であっても、誠意を持って自分から動けば相手に伝わり、本当の信頼関係が生まれるのだと、このトイレ掃除を通して身をもって学びました。
「izumi、きれいにしてくれてありがとう!」「無理しなくていいんだぞ」と温かく声をかけてくれたり、力仕事の現場でも私の体力を気遣いながら、ユーモアを交えて笑わせてくれたり、優しくフォローしてくれるようになっていきました。
綺麗な拠点から、みんなで笑顔で現場へと出発する毎朝のひととき。
毎朝、養蜂作業着のブルゾンに着替える場所がここです。少しずつ作業工程が把握できて、チームの輪に入れていただけた実感が私自身の大きな支えとなり、ハードな研修を最後まで走り抜くエネルギーになってくれました。
養蜂の技術や知識はもちろんですが、こうして現地の人々と心を通わせ、「本当の仲間」になれたこと。トイレ掃除やランチタイムの会話、そして温かいエピソードは、私にとっては忘れることのない人生の宝物です。
【次回のブログ予告】 『養蜂家たちの素敵な朝のルーティン【養蜂体験記⑦】』
次回は、過酷な現場作業を支えるフランスの養蜂家さんたちの朝のルーティン(ブーランジェリーでの買い物や、手作りの温かいカフェタイム)をご紹介します!どうぞお楽しみに!

