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- 2024/07/31
- 食べもの
- フランス文化
【フランスの食べもの】Les Confitures コンフィチュールとは
Bonjour !
少し前に、フランスの美味しい果物を味わう手段として「コンフィチュール」や「フルーツコンフィ」がオススメという話をしました。→ izumi ブログ【フランスの食べもの】フランスの果物はコンフィチュールで味わおう♪
ここでは「Les Confitures コンフィチュール」について詳しくご紹介します。
「Confiture コンフィチュール」とは
フランスにおける定義:果物と砂糖を用いて、保存に十分な粘調度まで煮詰めたもののこと。
La Confiture:フランス語の発音をカタカナ読みで書くと、おそらく「コンフィテュール」が発音に近いだろうと思いますが「テュ」ではなく「チュ」をつかって「コンフィチュール」と書くことの方が実際には多いようです。いずれも同じ「Confiture」のことを指します。当店で販売している Confiture についても、発音のしやすい「コンフィチュール」表記にしてあります。
当店でお求めいただけるフランスのコンフィチュールはコチラ
→ Confiture fraise コンフィチュール フレーズ(いちご)
→ Confiture abricot コンフィチュール アブリコ(アプリコット)
Confiture コンフィチュールの語源
フランス語のConfiture には「漬ける」という意味があります。
・他動詞 < Confire コンフィール:(果物・野菜・肉など)を(保存のために)漬ける
・形容詞 Confit(e) コンフィ・コンフィット (砂糖・酢・油などに)漬けた
Confit コンフィという単語は、フランス料理にもフランス菓子にも登場します。「Confit de canard コンフィ・ド・カナール(カモ肉のコンフィ)」やフランス菓子の「Fruits Confits フリュイ・コンフィ」(果物の砂糖漬け)(後日リンク)はご存知でしょうか。いずれも漬け込むという意味の「Confitコンフィ」です。
ちなみに、「Fruits Confits フリュイ・コンフィ」(果物の砂糖漬け)は次のようなものです。
フランスで実際に食べてみて感動した伝統菓子のひとつです。きっと、見た目の印象から「ただ甘いだけだろう」と思ってしまいそうですがマロングラッセの果物バージョンを想像してみてください。
果物の味、香り、果汁が濃縮されていて、フランスでは高級菓子として知られています。こちらはまたの機会にご紹介します。ココではコンフィチュールの話へ戻します。さて、「コンフィチュール」について。
専門書から調べていると、色んな呼び方があることがわかりました。
「Confiture コンフィチュール」
フランスには「Confiture コンフィチュール」の表現として次のような違いがありました。
・Confiture コンフィチュール
・Confiture Extra コンフィチュール エクストラ
・Gellées ジュレ
・Gellées Extra ジュレ エクストラ
・Marmelage マるムラード(マーマレード)*マるムラードの「ル」は舌を巻かずに息を吐くような発音で
◎ Extra エクストラとは、フランス語で「特別」とか「極上」「上等」「最高」という意味
それぞれに違いがあるので、順にご紹介します。
「Les Confitures コンフィチュール」
果物(ピューレや果肉)と砂糖と水 からできているもので、35%以上が果物。
「Confiture Extra コンフィチュール エクストラ」
果物と砂糖 からできているもの。45%以上が果物。
◎ Extra エクストラとは、フランス語で「特別」とか「極上」「上等」「最高」という意味の単語
そして、フランスには「Confitures コンフィテュール」のカテゴリーの中に「Gellées ジュレ」と呼ばれるものもあります。
「Gellées ジュレ」
果汁またはエキス(水分を抽出したもの)+砂糖からできており、全体量の35%以上が果物由来。
ジュレにも エクストラ があって
「Gellées Extra ジュレ エクストラ」
果汁またはエキス(水分を抽出したもの)+砂糖からできており、全体量の45%以上が果物由来。
そして、柑橘類のものには Marmelage マるムラード(マーマレード)というカテゴリーがあって、その割合についても細かく決められているようです。
「Marmelage マるムラード(マーマレード)」
水+砂糖+柑橘系の果物(果肉・ピューレ・果汁・水性抽出物・皮)または、果物が75g含まれており、総重量の少なくとも20%以上である内果皮由来のもの。
私は今日まで、マーマレードといえば「オレンジ」と思っていたのですが、調べているとオレンジとは限らないことがわかりました。実際、製菓のレシピ本にMarmalade d'abricot アプリコットのマーマレードというレシピも見つかりました。
フランスの美味しい果物は、このようにコンフィチュールとして味わうとよいだろうと思います。もし、キッチン付きの滞在先だったら作ってみてはいかがでしょうか。このときのレシピを今回の呼び方がどれになるだろうから考えてみると、甘さ控えめで仕上げたので「コンフィチュール・エクストラ」と言えそうです。
今回は、Confiture の中にも種類があることをご紹介させて頂きました。その中でフランス語の「Extra エクストラ」という発音が「カッコいい響きだな♪」と感じたのですが、皆さんはいかがでしたか。
余談になりますが、この「Extra エクストラ」という単語は話し言葉の中でも使うこともあります。ワインでいえば「極上」という意味合いになります。他には「素晴らしい!」「彼女サイコーだね」と状態やヒトを称賛したいときにも使えます。
Extra エクストラの響きが気に入ったので 「めっちゃイイねー!」といいたいタイミングがあったら「エクスラー!」といってみようかな。さて、コンフィチュールのレシピやエピソードはコチラに載せています。良かったらコチラもご覧ください。
レシピ♪美味しすぎてファンになったConfiture d’abricots♪
では、また。