Blogizumiブログ
- 2024/08/21
- 食べもの
- コラム
本場パリのバゲットサンドってどんな感じ?
Bonjour !
※コチラは「マダムと暮らしたフランスでの日々」みんなの暮らしオンライン連載掲載(2019/10~2021/03)が終了しましたので再編集による投稿です。お愉しみ頂けると幸い。
以前「本場フランスのパン Baguetteバゲットのこと」「フランスNo.1を決めるBaguetteコンクールとバゲットについての続き」についてご紹介しました。ここでは、ランチの定番「バゲットサンド」についてご紹介します。バゲットにまつわる話としてご紹介したかったのは「サンドウィッチ」のことです。なぜなら
フランスにおいてバゲットパンは、朝や夜の主食としてだけでなく、お昼にもサンドウィッチとして活躍しています。主食としてのバゲットパンに注目してみると、他のパンよりも群を抜いて愛されていることがわかります。2024年のパリオリンピックに出場していた選手たちにも”本場のバゲットがとっても美味しい!”と評判でしたよね。
さて、日本でサンドウィッチというと、柔らかい食パンにサンドしたものが一般的ですが、フランスではサンドウィッチもバゲットパンのものが主流です。ブーランジェリーにおいて「バゲットサンド」は大事な売り上げ源だと言われています。
具材は、「ジャンボン(ハム)とブール(バター)」や、「ジャンボンとフロマージュ(チーズ)」、「トン(ツナ)」など様々です。次の写真は、NATION駅構内の朝。ご覧の通り、朝早くからショーケースには色んなバゲットサンドが並んでいます!
一番人気のバゲットサンドには「あだ名」がある?!
パリでサンドウィッチといえば、なんといっても「Parisien(パリズィヤン)!」が大人気。
フランス語で「Parisien(パリズィヤン)」は、形容詞:パリ風の という意味があります。
「Baguette Parisien バゲット パリズィヤン」
「Baguette Parisien バゲット パリズィヤン」は、ハム&バターのサンドウィッチの通称。長さは30㎝ほどあって、日本の三角形のサンドウィッチと比べたら大きくてボリュームはたっぷり。みな、コレ1つを一人でまるっと食べてしまいます。
右下のサンドウィッチがParisien!。NATION駅構内のスタンドでは1本3.5ユーロでした(2019.05撮影)
ハムとバターをサンドしたバゲットがパリ風のサンドイッチ!
パリで人気のバゲットサンドを買う時は、具材の種類「ジャンボン(ハム)とブール(バター)」と伝えることもできますが、あえて「Jambon&Beurre(ジャンボン&ブール)」と言わずにココでは「Parisien(パリズィヤン)」とオーダーしたい!
この言い方は、パン屋さんだけではなくて、カフェでも同様に通じます。勇気をだしてフランス通を装ってパリらしいフランス語を使ってみてはいかがでしょう。きっと、これだけでもパリジャン気分♪
おやつだって、バゲットサンド!
それから、バゲットを使ったおやつについて。
フランスの「おやつの時間」は16時。日本で定着している「おやつの時間=15時」ではなく「16時~17時」を指します。これは、子どもたちが下校する時間が、夕方4時ごろだからだそうです。
そして、このおやつの定番には「パン・オ・ショコラ」のバゲット版があるんです。
ある日、マダムの家に娘(当時7歳)と私の2人で留守番を任されたことがありました。その出かけ際、マダムが「izumi~! キッチンの棚の中に板チョコが入っているから、お腹が空いたらバゲットにチョコ挟んで食べてね~」といわれて「え~? バゲットに板チョコなの?さすがマダム、斬新な発想」と思っていたら、これはフランスでは「定番のおやつ」だと、後から知りました。
パン屋さんの「パン・オ・ショコラ」と違って、バゲットにチョコを挟んだだけのパンは、フランス人なら誰もが知っている家庭のおやつ。日本に例えたら、「残ったご飯を丸めたおにぎり」「お餅に海苔」みたいなものかな?
ご興味ある方は、ぜひ、お試しを。 Bon appétit !