Blogizumiブログ

2021/11/19

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編

Bonjour ! レザベイユ南青山のizumiです。

ここでは、前回の 「Pain d’épices パン・デピス」との出会い 前編  の続きとして、Les Abeillesで教わった伝統パンとの出会いについて、お話させて頂きます。

 

「Pain d’épices パン・デピスとは」 「Pain d’épices パン・デピスの歴史」については、商品コラムより投稿いたします。(後日リンク)

 

私の「Pain d’épices パン・デピス」第一印象

「パン・デピスの味」について

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編

 

スパイスの効いた生地。初めて食べる独特な味わいで・・・・正直うまく表現できません。

Les Abeillesのパンデピスのことを教えようとした友人が「味の説明は難しい」といって説明をあきらめたのですが、その理由がよくわかったという感じでした。

 

初めて食べる味の中に、どこか懐かしさも感じられる素朴な味をしています。

 

こう感じられるのは黒糖のような味わいがあるからかも知れません。香辛料のほかに優しい味も合わさるところがパン・デピスの独特な味の特徴といえそうです。

 

「パン・デピスの食感」について

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編
粉の違い、ハチミツの違い、伝統的な基本レシピであっても地方によって違いがあります

Pain d’épices パン・デピスは、ふわふわした生地のパウンドケーキとは違って、きめが細かく詰まっています。比較的ずっしりとした生地をしていて、簡単にスライスできます。

 

パリのLes Abeillesでは、クリスマス前になると沢山のパン・デピスが店内に並んでいました。

「なんで、この時期に人気があるの?」と店主に尋ねたことがあります。

すると、

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編

「フランスではクリスマスのプレゼントとして贈ることが多いんだよ」

 

その理由は、こんなふうに話してくれました。

 

 

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編

「昔、フランスでハンセン病が流行った時代に、スパイスとハチミツの入ったパン・デピスを食べた患者の病気が良くなったエピソードがあって「クリスマスの一番の贈り物」としてひろく広まって定着したのだよ」

 

この素敵な話をきいてから「本場の伝統的な味」「Pain d’épices パン・デピスにまつわる話」をいっしょに日本へ届けたいと願うようになりました。

 

<レザベイユ南青山>にてお求め頂けるパンデピス ☞ Pain d'épices パンデピス 贈り物に Pain d'épices パンデピス【化粧箱】 はちみつも一緒に組み合わせられます ミエル&パンデピス【化粧箱】 お好きなハチミツと組み合わせたい場合は、店舗までお気軽にご相談ください♪

 

◎追記◎ 2023年より新商品として加わえたのが「Pain d'épices de Oranger パンデピス・オランジェ 230g(André Boyer アンドレ・ボワイエ)」

当店のオリジナルのmのよりもケーキに近いしっとりした生地。プロヴァンス地方の名産品(フリュイ・コンフィのオレンジ)が生地に入っている輸入品(フランス製造)。本場の味を、そのままにお楽しみください♪

 

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編

 

Pain d’épices パン・デピスにまつわる話や伝統パンの由来については、商品コラム「パン・デピスの歴史」の中で詳しく掲載させていただきます (後日リンク)

 

実は、少し前まで忘れていたのですが、当時 Les Abeilles には2種類のPain d’épices がありました。それは、次の2種類

 

「Nature 」スパイスなし

「À l’orange」スパイス入りのオレンジ風味 

 

店主は、スパイスが入っていない「Nature ナチュール(プレーン)」のことも、スパイス入りと同じように「Pain d’épices パン・デピス」と呼んでいまして、

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編
写真は、当時販売していたオレンジ風味のパンデピス

私の中では、” スパイスが入っていないのに、商品名は「パン・デピス」でいいのかな「パン・ド・ミエル(ハチミツのパン)」という呼び名にしなくてよいのだろうか」という違和感があったのを覚えています。

 

だけども、今回、パン・デピスの歴史を調べた中で、パン・デピスに香辛料を入れるようになったのはフランスに伝わってからのことだとわかりました。このことから、

 

香辛料を入れる前のパン・デピスという理解をすれば、ルーツとしては同じだし、香辛料なしの「Nature」も Pain d’épices パン・デピス といっても間違えではないのか・・・と、少しスッキリしたところです。

 

 

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編

 

Nature(ナチュール:スパイスなしのプレーン生地)であっても「パン・デピス」という呼び名でも間違えではなかった。

 

さて今回は、パリ店舗での懐かしい写真を載せながら「パン・デピス」をご紹介してみました。ご覧の通り、当店だけでも、Pain d’épices パン・デピス の味や形は変化してきました。

 

 

地方によって特徴のある(粉の違い・ハチミツの違いなど)様々な「パン・デピス」が存在していても不思議はありませんね。またの機会に、地方ごとの特徴の違いについてもご紹介したいと思います(後日リンク)

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編

 

余談ですが、娘は幼いころからPain d’épicesパンデピス好きで、こんな風に喜んで受け取っていました。

Pain d’épices パン・デピス」との出会い 後編

 

「いやいや、子供はきっと苦手だろう」と勝手な想像をしながら見ていたら・・・なんと予想に反して美味しそうにむしゃむしゃ。ニコニコ、美味しい笑顔。

 

「何でも、実際に食べてみないとわからないものだな」

 

パン・デピスについては、商品コラムに掲載していきますのでお楽しみに(後日リンク)

 

では、また近いうちに!A bientôt  ! ア・ビヤント!

 

Share