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- 2023/03/27
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【ハチミツ】アカシアはちみつの花(植物)ニセアカシアとは
Bonjour !
先日、アカシアはちみつの蜜源は「ミモザ」ではないということをお話しました。アカシアはちみつの蜜源は「ニセアカシア」と呼ばれる植物です。→ 【ハチミツ】アカシアはちみつの蜜源はミモザ?
ここでは、アカシアハチミツの蜜源である「ニセアカシア」についてご紹介します。
「ニセアカシア」とは
アカシアはちみつの花の蜜源となっている植物は「ニセアカシア」と呼ばれる植物です。「ニセ」とつくとスッキリしない感じがしてしまいますね。
なぜ、名前に「ニセ」がつく?
明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアを「アカシア」と呼んでいたそうです。その後、本来のアカシア(ネムノキ亜科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり、区別をするために「ニセアカシア」と呼ぶようになったそうです。(ウィキペディア他)
一方で「ニセアカシア」の花のハチミツは「アカシアのはちみつ」と呼ばれて流通しています。そして、一般的に「アカシア」というときには「ニセアカシア」のことを指して使われていることが多いようです。そして、ミモザ(黄色の花)をアカシアと呼ぶことも多くあります。このようなことから、アカシアの花の蜜源が「ミモザ」と思われやすいのかもしれません。
フランス語で「ニセアカシア」と書くと< miel de faux acacia>となります。調べてみると「ce miel tire du Robinia pseudoacaca devrait s’appeler < miel de faux acacia>」と紹介してありました。
上記を訳すると「< miel de faux acacia (ニセアカシアのハチミツ) >と呼ばれているものは 学名 Robinia pseudoacaca のハチミツのこと」という意味になります。
Robinia pseudoacaca ハリエンジュ
ニセアカシア(=Robinia pseudoacaca)
【分類】マメ科/ハリエンジュ属
【学名】Robinia pseudoacacia
【英名】Black locust
【正式名称】ハリエンジュ(針槐)
葉のつき方が似ている他の樹木に『エンジュ』という植物があって、そこへ針(ハリ)のような『トゲ』があることから、この名がついたそうです。
風にそよぐ涼しげな葉の様子や初夏に咲く甘い香りの花が好まれ、街路や公園にも使われています。「アカシア通り」などの名前がついている通りもありますよね。
アカシアはちみつの原産国は、主にフランスと北アメリカ。ほかにはハンガリーやルーマニアなどの東の国々があげられます。砂質で湿った土壌で繁栄する大きな木で、幹は灰褐色。厚い樹皮が縦方向に深く割れている特徴があります。
ハリエンジュの説明の中に「侵略的に木立を形成する」と書いてあったので、どういう意味なのだろうかと調べてみました。その中で「日本では植生を変えてしまう害がでている」との説明をみつけました。
すると「アカシアはもともと外来種の植物で、今後、日本ではアカシアの木を全て伐採する傾向にあるんだよ」と教わったときの記憶がよみがえってきました。もう何年も前のこと。
昔、燃料が薪であったことなどから、すぐに成長するニセアカシアは日本でも重宝されていたそうですが、時代が変わって伐採量が少なくなって、今では野生化してしまい、河原、原っぱ、河川や松林などに入り込み、植生を変えてしまう事態を招いてしまっているそうです。
強い繁殖力により発生している問題により、現在(2022年)には侵略的外来種ワースト100の中に入っていて、在来植物の居場所を奪ってしまう脅威ある存在となっているそうです。しかしながら、一方では「アカシアの花はハチミツの蜜源としては最適」な植物です。皮肉なことに
日本産ハチミツの半分近くが外来種である「ニセアカシア」から採取されているそうです。このことから、日本の養蜂家たちが保護を求めていて、日本においては悩ましく、難しい存在の植物でもあるようです。
少し話を戻しますが「ハリエンジュ」は、その名前の由来とおり「ハリ=とげ」があります。この「とげ」の存在も伐採しづらい厄介ポイントだそうです。
ハリエンジュの花(アカシアの花)はいい香り
花の時期 Floraison や 採取時期 Récolte についてはコチラ → 【ハチミツ】アカシアはちみつの採蜜はいつ?
採取されるアカシアハチミツの特徴については、コチラ → 【ハチミツ】アカシアはちみつの特徴