Blogizumiブログ

2022/03/17
フランス文化

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡

Bonjour !

今回は、元「ア・ポワン」の岡田シェフと私のエピソードの続きのような投稿です。良かったら先にこちらをご覧ください。

→ 「ワンハンド料理」(2022/03/15)

→  ア・ポワン岡田シェフ「日本初オリジナルフェーヴ」は宝物 (2022/02//26)

 

さて、

少し前置きになりますが、私は99年に渡仏をしてパリでホームステイ生活をスタートしまして、前職(製菓製パン材料の輸入会社)のつながりから、時々、日本を代表するパティシエや視察先のアテンドをさせて頂いていました。

 

「素敵なモノ・コトを届けよう」

マダムとの暮らしや訪問先で関わる人との出会いから『人生が豊かになった』と感じるようになって、2002年にDeluxeParis(ドゥリュクス・パリ)社をパリで企業して商業ビザを取得することにしました。それから

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡

 

・『家族や友人と分かち合って食べる習慣である「ガレット・デ・ロワ」と呼ばれているお菓子が日本にも広まることを願いながらの【フェーヴ(磁器飾り)】の販売』

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡

・はちみつには色んな種類があって本物は貴重で美味しい。ミツバチと自然のつながりや大切さを教わり、プロポリスという存在を知り、興味をもつキッカケを与えてくれたことから

『天然はちみつ専門店Les Abeilles レザベイユ」の商品販売』

 

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡

 

そうして、今につながっています。

 

 

パリに拠点を設けて動きだして数年経った頃、日本へ一時帰国するタイミングが訪れました。たぶん2003年のこと。

 

「東京パティスリー巡り」

東京での自由な時間は2日間だけ。この貴重な時間を有意義に過ごすために友人(パティシエ)に相談をしました。

「一時帰国中、東京で訪れておいた方がいいと思うお店はどこかなぁ? 一緒に食べ歩きしてほしいな」

 

 

渡仏前の私は、福岡と神戸しか住んだことしかなかったので東京のことは全くわからず、当時はSNSもない頃だから電車の乗り換えも不安で、慣れている友人を頼っての帰国。

 

 

 

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡
当時のパリは、6区にあった Gérard Mulot 氏の店が注目を集めていた頃

 

お菓子好きを見込んで白羽の矢を立てた彼女は

「厳選☆東京パティスリー巡り」のスーパープランを立ててくれました♡ さすが! 早朝から閉店時間までにお薦めの店を効率よく、出来る限り巡る2日間の東京プラン(2003)。

 

 

この時のリストの中に「ア・ポワン」があったことを記憶しています。覚えている理由には2つあって、

 

・東京の中心部からは離れていたことを理由に訪問を断念したこと

・「A Point ア・ポワン」という店名がとっても印象的だったこと

 

この時の話を岡田シェフには(多分)話していないと思いますがオリジナル・フェーヴで繋がるよりも前(パリ滞在中)から、東京には「ア・ポワン」という店名の素敵なお店があるということを知っていました。

岡田シェフとのエピソードはコチラ → ア・ポワン岡田シェフ「日本初オリジナルフェーヴ」は宝物

 

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡

「A Point ア・ポワン」という名のパティスリー

店舗名をきいたときに “パティスリーの名前が「ア・ポワン」というのか。素敵な名前。きっと、フランス語もお好きなシェフなんだろう” と、そんな風に感じました。

 

 

少し話が逸れますが、フランス語のことをちょっと書いておきます。

 

「A POINT」の意味

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡
どんな焼き加減がお好きですか

 

「A POINT」便利な単語

「A POINT ア・ポワン」は便利な言葉で、その言葉の意味や使われ方が「実にフランスらしい表現」と感じられるので、個人的に大好きな単語です。

 

 

月2回配信中のメルマガの豆知識(2022.25Vol.71)の中で「A point」という意味について少し触れたので重複しますが…少しこちらへも書かせていただくと

 

 

レストランでステーキを注文したお肉の焼き加減をきかれますよね。日本だと英語のまま「レア」「ミディアム」「ウェルダン」のいずれかで答えるでしょう。このような言い方のフランス語版になると以下になります。

 

・「レア」→ Saignant セニョン

・「ミディアム」→ A point ア・ポワン

・「ウェルダン」→ Bien cuit ビヤン・キュイ

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡
コチラは超レアのbleu

A point ア・ポワンは「レア」と「ウェルダン」の中間「ミディアム」を表わします。便利で発音もし易い。

 

「point ポワン」という単語は英語読みで「ポイント」。英語でいう「ポイント」は「点」の意味。Point の前に「A(~に)」を付けたら「A・ POINT」。この「A point ア・ポワン」というだけで「ちょうどよい時に」という意味になります。

 

「超レア」のブルー

肉の焼き加減については、もうひとつ!

写真の肉は「超レア」な焼き加減のものです。これくらいの焼き加減で注文するときには「bleu ブル」と伝えます。色を表わす Bleu「青」と同じ単語です。

 

 

肉に青色を意味する「ブルー」という表現を使うフランス人たち。発音については、英語の様に「ブルー」と長くのばさず、フランス語の場合には「ブル」と短めに発音をします。

 

 

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡

 

「アポワンなんだけど♡憧れるBleu」

レストランでこの「bleu」と言って頼む人を見かけると食通な感じがして「何だかカッコイイなぁ♡」と思ってしまいます。これは私だけかなぁ。

 

 

私の場合、基本的にはミディアム=「A point ア・ポワン 」でいい人なのですが「食通っぽいカッコよさ」に憧れてBlueといってみたい気持ちも♡ だから真似てbleu を使うこともあります。

 

するとたまに「あ~、ちょっとナマ過ぎる~」なんてこともありますが、慌てずに「もう少しだけ焼いてください」とお願いしてしまえば大丈夫です! 私にとってBleu は、食通のパリジャン気分になれる単語です♪

 

さて、話しを戻します。

 

こんな風に「ちょうどいい感じ」という意味で、日常的に使われている言葉「A point」

 

 

こちらを店名として長年活躍されていた岡田シェフは、フランスのアルザス地方で修業をされていた方です。どうやら生地の混ぜ加減を伝える時に「A point」を使っていた思い出のある単語のようです。*岡田シェフのレシピ本より

 

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡
食べてみた~い♡*岡田シェフよりご提供して頂いたプリンの写真

 

あの「プリン」が食べられるかも♡

今は無きパティスリー「ア・ポワン」の人気商品のひとつに「プリン」がありました。フランス語でいうとプリンは「Crème caramel クレーム・カラメル」。冠商品として店舗名も続く「Crème caramel Apoint」 という商品名だったようです。こちらの復活を待ち望んでいるファンの方も沢山いらっしゃることでしょう。

 

ここで朗報♡

 

再び「ワンハンドシェフ」よして動き出したシェフは「新たなプリン」を準備中!

見ての通り、すでに美味しそうな仕上がり♡ そして

 

 

ワンハンド岡田シェフは「仕事」「生き方」「お菓子つくり」どれも

「A Point」で準備中♡

 

ということで、私たちはゆっくりと楽しみにお待ちしましょう♪

きっと「A Point ちょうどいい感じ」に仕上がってくることでしょうから。

 

さぁ、今日も程よく元気よく『A Point でいこう!』

Bonne journée à tous ! 

 

 

「A POINT」ア・ポワンで行こう♡
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