Blogizumiブログ
- 2020/06/29
- 食べもの
- フランス文化
Radisラディは紀元前から
Bonjour ! 今回はパリ生活の中で知った野菜「Radisラディ」についての続きです。
前回少し書きかけたのですが、Radisについて調べていると長い歴史があることがわかりました。せっかくなのでご紹介させて頂きます。ご一緒にフランス野菜をお楽しみ頂けると嬉しいです。では、さっそく。
Radisは「春野菜」としてフランスではとても親しまれている野菜です。この野菜がフランスに伝わったのは18世紀。
その歴史は、なんと紀元前4000年にまで遡ります。とっても古くから親しまれていてエジプト人やバビロニア人たちの食料だったそうです。野菜にもロマンが♪

そして、このRadisラディの栄養素はどうかというと「ビタミンC」が豊富!
ヒトはビタミンCを自分で作ることができないので健康のために必ず摂る必要があると言われていますよね。美味しくて身体に良いなら嬉しい限り。そんなことで、今は躊躇なくポリポリと食べることにしています。

Radisがフランス人たちに親しまれている要因としては19世紀や20世紀のフランスのバーやビストロでは無料でサービスされていた「おつまみ」だったそうなので、このことも関係しているのではないでしょうか。
さっと洗うだけで食べやすい。塩をつけてカリッとつまめる手軽さ。塩をつけて食べるから喉が渇いてお酒がススムからだそうです。確かに会話もお酒もすすみます。
こんな歴史があって、この時代に次の諺が生まれたそうです。
「n’avoir plus un radis」を直訳したら「もうRadisがない」ということです。つまり「無料で食べられるRadisすらもうない」ということだから・・・
「Je n’ai plus un radis ジュ・ネ・プリュ・ザン・ラディ」といえば「一銭もない無い」という意味を表現する諺だそうです。


もし友人と飲みに出かけたときに「もうお金がない~!」と言いたい場面があったらフランス人になりきって使ってみよう♪ バーやビストロで使えばバッチリな諺です。
最近はオリーブやサラミを出してくれるビストロやバーが多いですけど、今でもラディを「無料のおつまみ」として出しているところがあるのかな。
塩やバターを付けてカリカリっと摘まみながら18世紀のビストロやバー、紀元前に想いを馳せてワインのつまみにしてみてはいかがでしょうか。
Bonne dégustation à tous !
