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2019/04/22
フランス文化

幸せを運ぶスズランの日 【la fête du muguet】

Bonjour ! 

今日はフランスの素敵な習慣のご紹介。フランス語で「スズラン」のことを「Muguet:ミュゲ」と言います。

フランス生活の中で初めて知った素敵なことは沢山ありますが、本日ご紹介の【Muguet(スズラン)を贈る習慣】もその一つです。

私は、この素敵な習慣が広まって欲しい気持ちから「レザベイユ南青山」にてスズラン柄のラッピングをオープンから毎年5月に行っています。

*以下、2006年<手帳 mémoire vive>制作より編集

5月1日と言えばメーデー(フェット ドゥ ラ トラヴァイユ):la fête du travail)で、フランスは祝日。例年、労働組合が全国各地でデモ行進を繰り広げるのですが、もう一つ、5月1日には幸せな気分になれる伝統的な習慣があります。

幸せを運ぶスズランの日 【la fête du muguet】

この祝日は、誰でも道でスズランの花 ”ミュゲ:Muguets” を売ることが許されるので、街のあちらこちらにスズラン売りが現れます。勿論、道だけではなく、パリだけで1200店とも言われる沢山の花屋はスズランのブーケや植木鉢で一杯になり、香り豊かなウィンドーが広がります。

幸せを運ぶスズランの日 【la fête du muguet】

◎上の写真は、ランジス(卸市場)へスズランを仕入れに出かけた時の様子。パリのフローリストと一緒に向いました。切り花だけではなく、鉢植えも山ほど。

なぜなら、ここフランスでは、5月1日にスズランを贈ると、贈られた人が幸せになれるという言い伝えがあって、大切な人(家族や恋人、友人)に感謝を込めて”スズランを贈る日”でもあるのです。

私が聞いたところでは、受け取る人だけでなく、贈る人にも幸せがやってくるとか。

幸せを運ぶスズランの日 【la fête du muguet】

この時期にホテルのカフェに入ると、スズランが贈られるサプライズがあることも。

幸せを運ぶスズランの日 【la fête du muguet】

「森の鈴」とも呼ばれる可憐な白い花を咲かせるスズランは、春の象徴。そして幸せと愛を運ぶ花。5月1日には毎年、大統領が住むエリゼ宮にはランジス市場(卸売市場)から恒例のスズランが大統領夫妻に届けられています。

幸せを運ぶスズランの日 【la fête du muguet】

◎こちらは、レザベイユ南青山のスズランラッピング。日本でも気軽に日頃の感謝を込めてスズランを贈る日になるといいな。

 

幸せを運ぶスズランの日 【la fête du muguet】

スズランの日の起源をフランス人に尋ねると「幸せもスズランのように貴重だからだよ」という素敵な答えをもらいました。

歴史をひもとくと、その起源は1560年まで遡ります。当時10歳だった、後のフランス王シャルル9世が「幸せを運ぶ花」としてスズランをプレゼントされました。そして、その翌年1561年の同じ日である5月1日に、宮廷の女官たちへスズランを贈り ”Qu’il en soit fait ainsi chaque année :毎年、贈りましょう” となったことが始まりだそうです。

”幸運を運ぶ”意味があるから1輪でも受け取ると、とっても幸せ。私がパリで初めて受け取ったのは、日本からパリへお菓子の勉強に来ていた可愛い留学生さんから。

スズランの習慣もこの時(2000年5月1日)に初めて知りました。それはもう、とっても嬉しくて。今でもよ~く覚えています。幸せになる気持ちの贈り合い。

もし、5月1日にスズランを渡したい人に会えない、当日にちょっと無理、というときはどうするの?とパリのフローロストに尋ねると「早めに贈るのはOKなんだよ」と教わりました。

このスズランを贈るの習慣は大好きなので、今後も伝えていきたいと思っています。そして、後日、店舗から配信予定のメルマガにも続きをご紹介させて頂きます。

Bonne journée a tous !

幸せを運ぶスズランの日 【la fête du muguet】