Blogizumiブログ
- 2019/12/01
オーボンヴュータン河田シェフとの時間
Bonjour !
久しぶりにオーボンヴュータン河田シェフとお話してきました。フランス菓子に関わる方なら誰でもご存知であろう大御所シェフ。
「君も長いね~」と誉め言葉で迎えてくださるシェフとのお付き合いは、パリから一時帰国をしたときに訪問させて頂いた2000年ごろから。
今は、ガレットデロワ用のフェーヴ(お菓子の中に隠す磁器製の飾り)を永く愛用して下さっているので、仕事としてもお世話になっています。
正直、お会いする機会は少ないのですが、フランス話になると長くなります。この日は実に4年ぶりの再会。前回お会いしたときは、商店街の中にあった店舗でした。このときにシェフとお話した場所は店奥の厨房の中でした。この日は、
とても立派な新店舗の2階にある素敵な応接間へご案内してくださいました。
フランス菓子を作ることが出来る人、お菓子を紹介することができる人、フランス菓子に関わる人は私以外に沢山いらっしゃる。私がやろうとしていることは、フランス人たちと関わる中から学んだことをフランス商品と共に伝えること。
9月に社名を変更した私。「Les Abeilles Japon」から「La Ruche」に変更したのですが、そこに込めた「原点回帰」の想いを直ぐに察して、大きく頷いてくださった河田シェフ。
店で扱う商品の品質や味がよいことは当然の話。フランス人と向き合って生活をしながら学んだこと、気づかされたこと、お菓子や料理を通じての愉しみ、これからも残ってほしい行事や物事、人とのかかわり方につながることなど。
シェフの考え方やフランスへのリスペクトに通じるものがあるので、お話をさせて頂きながら安心感と共に心が落ち着きます。
この日は特別、打ち合わせが終わったあとに
「あ、こちらも」と、持参した本「すべてはおいしさのために」にサインとメッセージをお願いしました。
この本には、お菓子のレシピも書いてありますが、私はそれを目的で購入したのではありません。本の中には、フランス人の中に入り込んで「人として対等」にぶつかって生活した人にしか体験できない、味わえない数々の出来事がリアルに綴ってあります。
私は、それらの出来事に自分自身の体験を照らし合わせて、共感しながら楽しく読ませていただいているところ。
「まだ読んでいる途中なんですけど」と、シェフに差し出しました。
さぁ、なんと書いてくださるの?
私はまだ日常業務とプライベートの両立だけで精一杯。面白い話を持ってシェフを訪ねられることは少なくて、営業面ではとても褒められる点は全くありませんが、温かく迎えて下さいました。
河田シェフとお会いして話をさせて頂ける機会はそうないので、この日はスタッフたちも同行させて頂きました。こちらは記念撮影。私には貴重な一枚。
書いてくださったメッセージ 「Je t’aime」28 Novembre 2019
若い頃なら出来なかったけど、私も年月が経って(おばさんになったから)図々しく一言の催促ができるまでになりました。
歳はとるもの、重ねるもの。
「この人、昔はもっとツンとしてたんだよ」なんてスタッフに言いつけられながら、河田シェフとの貴重な時間となりました。
オーボンヴュータン河田シェフが愛用してくださっているガレットデロワ用のフェーヴは、毎年クレーシュ(キリスト生誕場面が表現された群像)のシリーズ。
「君にコレをやめられたら困るんだ!(笑)」と声のトーンを上げて言われました。
「はい!できる限り、続けます!」こんな激励の仕方ができるのが河田シェフ。
ガレットデロワという素敵なフランスの伝統菓子がもっと日本で広まっていくことを願いつつ、これからも、仕事(フェーヴの輸入・卸し・小売・ガレットデロワやフェーヴの歴史などの魅力を伝えること)を継続していきたいと強く思ったところです。
お菓子の行事、歴史や意味、そこから生まれる「幸せなひと時」。揃えて届けたい。今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
” Merci Beaucoup ! ” 河田シェフ、本日は有難うございました。