Blogizumiブログ

2019/10/23
食べもの

フランスの牛乳「Lait 」のこと

 

Bonjour ! 今日は「フランスの牛乳」についてご紹介したいと思います。

 

先日、レザベイユ南青山でのターブルドット(イベント)は「フランスの朝食」をテーマに行いました。その資料の中に「牛乳」のことも取り入れていました。そして、

 

一緒に資料の準備をしていたフランス人の先生(Lett レット先生)が「へ~。知らなかった~」と呟いたので「え?そうなの?知らなかったの?」と笑ってしまったエピソードもありました。それは、

フランスの牛乳「Lait 」のこと

 

「蓋の色分け」のこと。

 

フランスのスーパーに行くと色々なメーカーの牛乳が並んでいますが、赤、など、蓋の色が違います。Lett先生は、

 

この色使いのことはパッケージのデザインが違うだけだと思っていたようで、特に意識しないで好みの牛乳を購入していたようです。だけど、この色違いには意味があるんですよ。

 

「脂肪分の違い」

フランスの牛乳「Lait 」のこと

 

この蓋の色の違いは「脂肪分の違い」を表わしている色分け。 だから、メーカーが違ってもその基準は同じで、濃い味や低脂肪などに拘って牛乳を選びたい時は『キャップの色』を頼りに選んだら良いですよ。これは日本にはないルールですね。

 

ご存知でしたか。

フランスの牛乳「Lait 」のこと

 

こちらが私好みの濃い牛乳。全乳のキャップです。

 

フランス語で牛乳はLait レ。

 

全乳は Entier アンティエ。

 

文字が容器の横に印字されているのですが、見えますか。

 

フランスの牛乳「Lait 」のこと

私は青いキャップのものも良く飲みます。こちらが低脂肪乳です。

 

低脂肪と書きましたが、味的には日本でいう3.6程度の濃さがあるように感じます。決して薄味ではありません。

 

そして、緑のキャップがマダム用の牛乳。

 

 

フランスの牛乳「Lait 」のこと

:低脂肪乳  demi ドゥミ・エクレメ

:無脂肪乳  エクレメ

demi というのは、半分という意味があるので、青いキャップのものを直訳するならば「脂肪分半分」という意味になります。

あちこちで見かけるのはこの3色のもの。ですが、Marché マルシェ(朝市)に行けば、生乳100%のものも見つけられます。そして、もうひとつ

 

「Lait cru」生乳 レ・クリュ

フランスの牛乳「Lait 」のこと
パリのマルシェに並ぶ生乳 LAIT CRU レ・クリュ

こちらのLait cruは賞味期限が非常に短いのでスーパーには殆ど置いてありません。

私がLait cruを飲んだ経験は数回。興味を持ってわざわざ買い求めに出かけた時に購入しましたけれど、日常的には「赤」か「青」キャップのものを飲んでいます。

 

フランスの乳製品が豊富でとても美味しいことは良く知られていることですが、赤キャップの牛乳で十分に満足してしまいます。青キャップも美味。いずれも甘味と風味が日本の牛乳よりも強く感じられるように思います。

 

:生乳の低脂肪 lait cru *3℃ (未開封前で3日)

:生乳の全乳 lait cru *3℃ (未開封前で3日)

:全乳 lait entier

:低脂肪乳 緑:無脂肪乳

キャップの色分けをまとめたらこんな感じです。

 

フランスの牛乳「Lait 」のこと
こんな風に常温保管のできるものが、数多く飲まれています

こちらの写真の様に、常温保存できるものがスーパーには多く扱われています。日本だと牛乳の常温陳列はあまり見慣れないので、最初はビックリするかもしれません。写真の様に、マダムの家でも常温棚にそのまんまストックされている牛乳が日常的にあります。

 

こちらの資料は、先日のターブルドットでもご紹介させて頂きました。そして、他には保存方法の違いがあります。これは殺菌方法の違いによるものです。

 

冷蔵庫の中の牛乳が無くなってくると、ここから取って冷やします。

 

【殺菌方法2種類】

低温殺菌(冷蔵保存)

高温殺菌(15℃で数か月)

 

風味が違ってきますから、殺菌温度の違いも牛乳選びには重要なポイントですよね。そして、最近のパッケージで目立ってきたのはBIOの文字。

様々な食品においてBIOの表示が使われるようになってきています。

フランスの牛乳「Lait 」のこと

 

先にお話ししたように、メーカー違いでも、青いキャップは 「低脂肪乳  demi 」です。

 

フランスの牛乳「Lait 」のこと

 

レザベイユ店舗のターブルドットでは「実体験」を目的にしています。 「フランス式の朝食」をご一緒に味わいながらフランス独特のキッチン道具に注目してご紹介し、実際に使って頂きました。美味しいというコメント以外にも「道具が面白かった」との好評を頂きました。また機会をつくってご紹介したいです。

 

今回、朝食に関わる資料を一緒に作成をしながら「フランスの牛乳」のことを詳しく知ったLett先生。フランスへ帰省して牛乳を見つけたときには、きっとキャップの色に注目することでしょう。

 

では、また~。A bientôt ! 

 

◎「みんなの暮らしonline」への連載がスタートしました。初回のテーマは「パリジャンの朝食」。ターブルドットの資料も連載の記事も、自分のパリ経験以外にフランス資料を調べながら用意しているので、今はバゲットや朝食に関わる資料がたっぷり集まりました。

→【追記】「みんなの暮らしonline」への連載公開は2021.6に終了しました。blog資料は再編集をしてレザベイユのサイト内へ再投稿させて頂きます。

 

 

フランスの牛乳「Lait 」のこと
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