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- 2019/04/04
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【ミツバチ】L’abeille ラベイユ(ミツバチ)について
Bonjour ! レザベイユ南青山です。
巣箱の中では何が起きているのか、ミツバチたちはどうやって生きているのか、ミツバチの生態についてのコラムをお届けします。
巣箱にいるミツバチの数
フランスの一般的なサイズの巣箱にいるミツバチの数、いったい何匹暮らしていると思いますか?
巣箱の中にいるミツバチの数は、夏場と冬場で大きく異なるそうです。
<夏場>
女王バチ1匹、オスバチ2,000匹、働きバチ(メス)80,000匹、
<冬場>
女王バチ1匹、オスバチはゼロ、働きバチ(メス)40,000匹
このように、冬場はミツバチの数が半分に減少します。それにしても、巣箱にそんなにたくさんのミツバチ達が暮らしているとは驚きですよね!
女王バチはタマゴの産み分けをする?
春になると、女王バチは2,000個/日の卵を産みます。
その内訳は、
MALES:オスバチ………………………100匹
OUVRIERES:働きバチ(メス)…………1,900匹
なんと、女王バチは、必要な時期になってオスを産むことができるそうです。
春になると、交尾をして卵を産み、働きバチ(メス)をどんどん増やしていきます。
意図的にオスとメスを産み分け出来る能力こそが、巣箱の秩序を保つ鍵なのでしょうか。
ミツバチの寿命
ミツバチの寿命は
・女王バチ5年
・オスバチ2か月
・働きバチ(メス)は夏場で6週間(冬は4カ月)
と言われています。
女王バチは専用の食事『ロイヤルゼリー』。この『ロイヤルゼリー』を食べているから身体が他のハチたちよりもずっと大きくて長寿だと言われ、健康食品として人気の理由となっています。
春、気温が暖かくなると
働きバチは蜜を集めるために巣箱の外に飛んでいきます。
女王バチは春から毎日2,000個の卵を産み続け、ミツバチの数をどんどん増やしていきます。
ちなみに、オスバチは、
働きバチよりも体が大きいものの、ハチミツを作ることはしません。彼らの食糧はすべて働きバチがまかないます。巣箱の中で生活し、女王バチの産卵を支える生殖活動をしているといわれています。ですが、実際は巣箱の中にいる0.5%(10匹程度)しかその役割を果たさないとか。
そのうえ、オスバチは一度女王バチと交尾すると死んでしまうそうです。
夏が過ぎて気温が下がると
ミツバチは巣箱の中に留まるようになり、夏に蓄えたハチミツを食べて冬を過ごします。
冬ごもりの時にハチミツの蓄えが減ってしまうので、冬を迎える前に体の大きなオスバチは巣箱から追い出されてしまうのだそうです。
もし巣の中に留まろうとするのなら殺されてしまうのだとか。ですから、冬の巣箱にオスバチはいないそうです。
どうして春に繁殖できるの?
巣箱の中がメスバチだけになった後、どうして春に女王バチが卵を産めるのか。実は、女王バチは卵を産むために必要な(オスバチから得た)ものを冬の間は大事に保管しておいて、春になってから産むことができるのだそうです。
女王バチはオスとメスをバランスよく産み分けながら家族を増やし、新しい年の活動を続けていくのです。
ミツバチの仕事
ハチには集積の本能があります。花の蜜がある限り、巣箱にスペースが残っている限り、ハチはハチミツを貯め続けます。
ハチミツを作るのは働きバチ(メス)の仕事です。春になり暖かくなると蜜を集めに巣箱の外へ飛んでいき、ハチミツを作る活動を始めます。
飛行距離は、巣箱を中心とした約3km(~30km²)。
それ以上飛ぶこともありますが、その場合はミツバチが飛んでいる最中にハチミツを消費してしまうので巣箱に貯める分を持ち帰ることにはならないそうです。
この習性、植物の開花時期の違い、広大な土地、養蜂家の活動によって「一花蜜」を採取することができます。
ミツバチ1匹が生涯で作るハチミツはティースプーン1杯
養蜂家は、ハチミツの採取剰余分だけのハチミツをとるのでハチが蜜を損なうことはありません。そして、1匹のミツバチが一生飛び回って作ることができるハチミツの量は、
なんとティースプーン1杯分程度。
私たち人間は、ミツバチが作る貴重な自然の恵みを分けてもらっているのです。
大切に頂きたいですね!