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- 2020/07/14
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【ハチミツ】Mielハチミツは「花の蜜」ではない
Bonjour!
本日はハチミツの源となる物質のこと。こちらは店舗でご質問いただくことが多い内容です。フランスのハチミツの定義も添えてご紹介させて頂きます。
Mielミエル(ハチミツ)と Nectar ネクター(花の蜜)は違う
ミツバチの食料はMielミエル(ハチミツ)。ハチミツを創り出すミツバチは全部メスのミツバチ。彼女たちは自分達の食料となるMielミエル(ハチミツ)を作るために、その源となるNectarネクター(花の蜜)を集めるために花から花へと飛び回ります。
<花の蜜とは>花の蜜槽(みつそう)腺から作られる甘い汁のことです。 この中には水分80%とショ糖20%が含まれています。フランス語で花の蜜をNectarネクターと呼びます。
【ハチミツ】はちみつって何? の中でもご紹介しています。
<Mielミエル(ハチミツ)とは>集めた花の蜜に特別な加工をして作り変えられた食べ物のことです。だから、養蜂箱から採取されるMielは、花の蜜とは違う成分の特殊な食べ物です。 成分についての詳しい紹介はこちら【ハチミツ】はちみつの成分は?
「蜜源となる蜜は、花の蜜以外のものもある 店舗で接客をさせて頂いていますとハチミツの原料となる蜜は「花の蜜だけ」と思っている方が沢山いらっしゃいます。 実際には、ミツバチが集めてくる蜜の種類には「花の蜜」以外の「蜜」もあります。
これはどんなものかと言うと、フランス語でMiellatミエラと呼ばれるものです。Miellatとは 植物の樹液などを吸った小さな虫(PUCERON:アブラムシ)が口やお尻から液(SEVE:セヴ)を分泌して葉などにつけた液体状の蜜のこと。この液体は糖が多くネバネバしています。この液体を分泌する虫はPUCERONと呼ばれています。
METCALFA(=PAPILLON)蝶の中にも同様にSEVEを分泌する種類がいるそうです。 この様に、ミツバチが作り出すMielハチミツの源となる蜜には「花の蜜」と「Miellat」が存在します。
このMiellatから作られる代表的なMiel(ミエル)には、
*Sapin:サパン(モミの木)
*Pin :パン(松)
*Chêne(柏の木=オーク)などがあります。
日本では「甘露蜜」と呼んでいます。 >Miellatミエラの中で特に希少価値が高いと言われている種類は「Sapinサパン(もみの木)のハチミツ」。ヨーロッパでは常に高価格で取引されています。
上記を理解いただいた上で「ハチミツの定義」の記事もご覧ください。
【Miel (ミエル)とは】についてのヨーロッパの定義
Un rapport du Conseil de la Communauté européenne(74/409/CEE) donne une définition précise et univoque du miel qui est « le produit alimentaire que les abeilles domestiques fabriquent à partir du nectar des fleurs ou des secrétions provenant des parties vivantes des plantes, qu’elles butinent, transforment et combinent à des substances spécifiques propres, qu’elles conservent et laissent “vieillir ”dans les rayons de la ruche. Ce produit est fluide, épais ou cristallin » ミツバチが
作り出す特殊な食べ物のこと。この物質の源となるものは、花の蜜Nectar(ネクター)または Miellat(ミエラ)と呼ばれる植物由来の蜜です。ミツバチたちは、それらを源にしながら固有の物質を作ります。そして、住処である巣の中に蓄積・保存・熟成をさせて完成させる特殊な食べ物のことで、粘度のある液状または結晶した物質。
「結晶」について【ハチミツ】TEXTUREテクスチュールの変化・結晶化について
ハチミツは奥が深い食べ物。
フランスでは蜜源となっている植物の効能がそれぞれに存在しているとも言われています。
古来より、天の恵みとして大切にされ、栄養や健康への働きに注目されてきました。
Mielの奥深さに注目しながら一緒にお楽しみ頂けると嬉しいです。 ではまた。A bientôt !