フランスのビスケット<Biscuit ビスキュイ>
Bonjour ! 次回ワークショップのテーマで取り上げるのは「ビスケット」。今回も楽しい内容なるように、Lett先生とフランス資料を元に準備している最中です。
毎回、選んだテーマを掘り下げて調べると面白いことが見つかります。先にスタッフに話して反応を見て、ワークショップに参加される皆さまも驚いてくれる内容だろうと楽しみにしています。さて、今日は「ビスケット」テーマからブログへひとつ。
フランス語でビスケットは「Biscuit」と書きます。発音は「ビスキュイ」。「cuit (キュイ)」は「焼く」という意味。「Bis」は「繰り返す」という意味があります。
このBISの意味について少しご紹介すると、例えば、コンサートで最後に“アンコール!アンコール!”というとき、フランス語では“ ビス!ビス!”と繰り返します。
他には、同じ番号を繰り返して付けるときにbisを使います。例えば住所。同じ番地になってしまう建物がたまにあります。こんなときに「bis」は便利。
フランスは建物に入る扉のところに数字が書いてあります。これが番地。
パリのハチミツ専門店LesAbeillesレザベイユは21番地なのでこんな感じ↓
パリのハチミツ専門店LesAbeilles。店横にある茶色の扉の上に「21」の数字は見えますか?こちらが住所=番地です。
同じ番地の一例の写真を探したのですが、わかり易いものがなくて3bの写真にてご紹介いたします。こちらはワイン工場の入口写真。
柵の横にある「1」が番地なので1番地。その横にあるオレンジ色の扉の上にある「3b」が3番地。このbは「bis」の略です
写真がなくて残念ですが「3b」の隣に「3」番地の扉がもう一つ並んでいます。bと略さずにbis書いてあることも多いので見つけてみてください。
さてさて、話を戻します。今日はビスケットの話。ビスケットの「ビスbis」は「繰り返し」を意味します。ということで
<biscuit>は「繰り返して焼く」という意味に由来しています。
そうです、こちらもbiscuitです。素焼きのフェーヴ。ガレットデロワに隠す磁器製の飾りfève(フェーヴ)というものの製造工程の中で、素焼きの状態をビスキュイと言います。これも「繰り返し焼く」という意味から。
ガレットデロワのワークショップの中でフェーヴの製造工程をご紹介しました。その中で話しましたが、「Biscuitビスキュイ」と呼ぶことは覚えていらっしゃるかな。
昔、船乗りのための保存食品に2度焼きした食べ物を用意していました。これがビスケット。今でいう「ビスコッティ」のようなもの。長期の航海用には4度焼きもあったそうです。
保存食品が、今のような<おやつ>となるまでには様々な出来事がありました。ワークショップでは、スライド、ビデオやフランスのコマーシャルなども取り入れながら、ビスケットの色んな形、味、種類を実際に味わいながらご紹介させて頂きます。
a bientôt et bonne dégustation !